最高のファンタジー小説・小野不由美の「十二国記」
*一部ネタバレあります
1.小野不由美さんの「十二国記」シリーズとは?
*0巻の「魔性の子」を除く
仙人や妖魔が存在する世界を舞台に、麒麟により選ばれた12の王と12の国が描かれている。ファンタジー小説ですが、リアリティがあり主人公達の様々な葛藤の描写もありシリアスな話も多い作品。
2.「十二国記」の世界観
不老不死の仙や妖魔がいる世界。国は十二あり、各国の麒麟(きりん)が天意に従って選んだ王が国を統治する。
王は麒麟に選ばれるまで普通の人だが、王に選ばれると不老となるため国によっては数百年も一人の王が治めることができる。
不死ではなく王の首を刎ねたり、王が非道なことをすると王を選び不死とした麒麟が病み死亡すると王は死ぬ。
この世界は、「蝕(しょく)」と呼ばれる現象により私たちの棲む世界(蓬莱)とつながる事がある。そのため、山客・海客(異世界人)と呼ばれる人が小説内でも登場する。
3.小野不由美「十二国記」シリーズの読む順番
①『魔性の子』
(内容)
広瀬は母校の高校に、教育実習生として赴任した。そこで、異質な生徒・高里要と出会う。高里は幼少のころに神隠しに遭って以降、周囲を「祟る」と噂されていた。当初は信じなかった広瀬だが、相次いで高里の周囲で事故が起き始めて・・・。
②『月の影 影の海』
陽子は 躾が厳しい家庭で育ち、学級委員長も務める真面目な女子校生。 ある日 高校に景麒(ケイキ)と名乗る男が現れた。そのケイ景麒に見知らぬ世界へと連れて行かれるがケイキとは逸れ、 妖魔に執拗に襲われながら当てなく彷徨うのだった。なぜ陽子は異界に呼ばれたのか 、なぜ妖魔たちは 襲われるのか 。
● 思春期女の子が 困難に襲われ、人と関わることによって 精神的に成長する過程で葛藤する 描写がとても引き込まれます
③『風の海 迷宮の岸』
天地を揺るがす「蝕(しょく)」で蓬莱に流され人のことして育った 泰麒。彼は10年の時を経て、故郷へ戻された。麒麟 である自分は 「王」を選ぶのだと言う。 人の子として育った要 は 役割を理解できぬまま 時が過ぎていく。はたして自分は王を選ぶことができるのだろうか。
④『東の海神(わだつみ) 西の滄海』
過去、蓬莱で生まれ捨てられた麒麟の六太(延麒)と滅亡した瀬戸内水軍の跡継ぎ小松尚隆 は契約し延王になる。尚隆が即位して20年、先王のせいで荒廃した国は平和を戻りつつあった 。そんな折何者かに延麒は拉致されてしまう。拉致をしたのは、かつて六太が名をつけた親に捨てられ、妖魔に育てられた子供「更夜」だった。
彼は、元州候の息子斡由(あつゆ)の部下となっていた。拉致を命じた斡由は謀反は、治水が進ます苦しむ民のためという。500年に及ぶ大王朝の 黎明期の物語 。果たして彼らは、どういう結末に向かうのか。
⑤『風の万里 黎明の空』
「月の影影の海」 の主人公 陽子が王になった後の 物語 。慶国 の王になった後、 十二国の常識を知らず自国の官吏の板挟みにあい苦悩していた 。現状を打開し真の王になるため、街に出てた出ることを決めた。そこで、陽子は国の現状を知ることになる。
⑥『黄昏の岸 暁の天』
泰麒は王を選ぶが反乱鎮圧に出た王が行方不明になり、また、要も 行方不明になっていた。王と麒麟が行方不明になり悪官が国政を牛耳るようになる。国の荒廃を止めるため将軍は命を賭して 陽子の国へ現れる。陽子は助けるために、 各国の王 に援助を求め る 。応えた国が集まり援助体制を整えていき。
⑦『図南の翼』『黄昏の岸 暁の天』
豪商である万賈相家末娘の珠晶(しゅしょう)。幼い頃から父親に溺愛され何不自由無く育てられるが、先王崩御から27年にもの王不在により荒廃していく国を憂いていた。しかし、王は一向に現れず自ら王になるべく家出して蓬山へ昇山(麒麟のいる山いくこと)する。
⑧『華胥の幽夢』
采麟(さいりん)は、王は夢を叶えてくれると信じた。しかし、采麟(さいりん)が病に伏すいま、麒麟が斃(たお)れることは国の終焉を意味する国の命運は──「華胥」。雪深い戴国(たいこく)の王が、麒麟の泰麒(たいき)を旅立たせ、見せた世界は──「冬栄」。そして、景王(けいおう)陽子が親友楽俊(らくしゅん)への手紙に認(したた)めた希(ねが)いとは──「書簡」。王たちの理想と葛藤を描く全5編。
⑨『丕緒の鳥』
慶国に新王が発極した。祭祀でつかう「鳥」を象るため苦悩する丕緒(ひしょ)。丕緒は、国の理想を表す任の重さに苦慮する。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか。4編収録。
発売二日前!小野不由美の「十二国記」シリーズ
小野不由美先生の「十二国記」シリーズが発売直前となりました。
なんと、新作長編は18年ぶりだそうですね。
子供の頃から待っていたのでとても楽しみです♪
十二国記を知らない人のために、少し紹介したいと思います。
1.十二国記
不老の仙人や妖魔がいる異世界が舞台。
国は十二あり、各国に麒麟と王がいる。麒麟は天意に従って王を選び、王は麒麟と契約し不老になり国を統治する。
しかし、王 は不死ではなく王の首を刎ね得たり、王が非道なことをすると麒麟が病み死亡すると王は死ぬ。また、私たちの棲む世界(日本など)と十二国記の世界は時々「蝕」と呼ばれる現象により繋がり人などが行き来することがある。私たちの世界から来た人は、十二国記の世界では「海客」「山客」と呼ばれている。
この海客・仙人・民・王など、十二国に住む人々の事を書いたのが「十二国記」シリーズ。
2.発売する「白銀の墟(丘)・玄(くろ)の月」とは?
十二国記の「風の海迷宮の岸 」「黄昏の岸暁の天 」「魔性の子 」の続き。
サクッと内容紹介しますね。
*ちょっとネタバレです
麒麟の泰麒は、蝕により日本へと流されてしまう。普通の人の子として育ったが、十二国記の世界へ連れ戻され自分が麒麟であり王を選ぶ存在なのだと知る。しかし、10年以上も人として過ごしたため麒麟の本能や世界の常識を知らず苦悩する。悩みながらも王を選ぶことが出来たが、家臣の反逆にあい王は行方不明となる。自身は、麒麟の力の宿る角を切られ、命からがら蝕をおこし日本へ逃れるが記憶を失ってしまう。数年を経て、記憶が戻り再び十二国の国へ戻ることができたのだった。
以上を踏まえて、自分の国のため王を探すために奮闘する姿を描かれることになるのが「白銀の墟・玄の月」のお話。
3.最後に
子供の頃から待ったシリーズなので、とても待ち遠しいです。しかも、一番気になっていた泰麒のお話です。このシリーズは、主人公が異なり元女子高生や武将などが出てきます。ぜひ読んでみてください。
【漫画】『左ききのエレン』
『左ききのエレン』 作『 かっぴー』
天才になれなかった全ての人へ_。
初めての第一印象は、「 絵が下手だなぁ」でした。しかし、読んでみて 心にガツンとくる漫画でした。それから夢中で全て呼んで 興奮冷めやらぬ状態で ブログを書いています。 これは万人にお勧めできる本だと言えると思います。
(内容)
朝倉光一は 大手広告代理店に勤める 駆け出しのデザイナー 。いつか有名になることを夢見て、働く毎日だが。で始まり場面は学生時代へする 光一は美術部で一番絵が上手いと言われていた。
しかしある日、圧倒的に上手い落書きを発見し、戦慄することになる。その絵を描いたのは同年代の少女「 エレン」だった。 しかし彼女は家庭の事情から 様々な 悩みを抱えているのであった。
(感想)
本当に濃い良い作品でした。 おそらく読者のほとんどは 光一の目線で 物語を見ることで 天才への憧れ 苦悩 が手に取るように分かってしまいとても感情移入できる作品でした。また 二人以外のキャラクター個性豊かで 魅力的 何度も この作品に引き込まれる要因のひとつだと思います 。
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【今週のお題】空の写真
最近、雨の日が多いですね。
なので少し懐かしくなってきた、「青空」の写真を載せました。
山間の畑
山間部の溜め池
飛行機の中から
暑いのも嫌ですが、7月は花火大会やお祭りなどのイベント事があるので早く雨が上がってほしいです。
【夏にお勧め】 ホラー漫画
皆さん、こんにちは。
夏になり、いよいよ「怖い話」が盛り上がる季節がきました。昔から怖い話が好きで、漫画や小説を読み漁っていました。
その中で、お勧めな「ホラー漫画」を4つ紹介しようと思います。
1.ゴーストハント
原作は、「十二国記シリーズ」でも有名な小説家「小野不由美」先生。
(内容)
「旧校舎にはユーレイが出る」と噂されていた。高校生の谷山麻衣は噂を確かめるため立ち入るが、ドジをして心霊調査用の機材を壊してしまう。その機材を弁償するため渋谷一也(あだ名、ナル)の助手として働くように言われ・・・。
(感想)
様々な怪事件をとおして、個性豊かな仲間との友情を深め成長や少女漫画らしい恋愛要素があり魅力的な作品です。そして、「ポルターガイスト」を科学的な視点が入ったり陰陽師の術についての描写があり、ちょっとした知識を得ることができるので面白いです。
個人的には、主人公の舞が「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」と九字切りをした場面がお気に入りでした。
2.屍鬼 (シキ)
原作は、上記と同じ「小野不由美」。
(内容)
隔絶された山村で貧血を伴う奇病に端を発し、吸血鬼(屍鬼)は蔓延していく。屍鬼たちの侵略と尾崎医師による行動によって、平穏な村はかき乱されていき。
(感想)
絵は癖があるため違和感がありました。しかし、読み進めるうちに特徴ある絵がより恐怖を駆り立てる要素になります。また、色々な視点から描かれているため、多数の人の心情を知りながら読める作品です。尾崎医師が、医学的な観点から感染経路や吸血鬼の生態を暴こうとする展開がさらに面白さを加速させます。
3.百鬼夜行抄
(内容)
不可思議な力を持っていた幻想作家・飯嶋蝸牛。その孫である飯嶋律と従姉の飯嶋司広瀬晶は祖父からの遺伝で魑魅魍魎と触れ合う能力を持つ。妖魔が原因となった心筋梗塞で命を落とした律の父・孝弘の体を借りた妖魔青嵐、庭の桜の木に住む酒好きな使い魔尾黒・尾白と生活していく中で、常人の目に映らぬ世界に住む妖怪や妖魔らと関わっていく。
(感想)
主人公が、何かできるわけでないため厄介ことに巻き込まれ行ったり怖いだけでなく不思議な話が多くホラー系が苦手でも読めそうな作品です。
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4.鉄鼠の檻
(内容)
忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女(鈴子)。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家関口らの眼前で仏弟子達が次々と無残に殺されていく、謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂も苦闘する。
(感想)
個人的には、漫画より小説のほうが登場人物の不気味さや話の怖さが伝わってくるなと思いました。「京極夏彦」の小説は、混沌とした雰囲気があるので漫画にするには難しいのでしょう。
お勧めは小説ですが、読み手によっては苦手と言われる人もいるかも。
日本風習 ~御用納め(ごようおさめ)とは?~
御用納めって何?
1年のしめくくりとして、その年のすべての業務を終えることです。
「御用納め」は、「御用」を「納める」という意味です。
江戸時代の幕府や藩などの公務、宮中や官庁の公務のことを「御用」と言われていたことが由来となっています。
よく時代劇で「御用だ!!」と言って悪い奴を捕まえているシーンをみた事はありませんか?これは、捕り手が「官命で犯人を捕らえるぞ!」という意味があります。「御用」は、かなり昔から使われてきた言葉なのです。
御用納めは何日?
法律で、12月29日から1月3日(6日間)が休みとされています。
日本の官公庁では、行政機関の休日に関する法律で決められています。なので、12月28日が御用納めです。
また、1月4日を「御用はじめ」といいます。
※ただし12月28日が土曜日日曜日なら26日や27日が御用納めになります。
仕事納めの意味とは?御用納めとの違いとは?
「仕事納め」は、民間企業の場合に使われます。
「御用納め」は、官公庁(公務員)などの公務に携わっている場合に使われます。
※「御用納め」は、法律にありますが「仕事納め」の法律はありません。
最期に
どうでしょう。少し「御用納め」のことにつて分かりましたか?
年末は、年神様を迎える準備期間ですから掃除や正月飾り等の準備で大変でしょう。皆さん風邪に気を付けて下さいね。読んで頂いてありがとうございました。